政府が6月中の決定を目指す経済財政運営の基本となる「骨太の方針」の骨子案が、4日に首相官邸で開催された経済財政諮問会議で示されました。
デフレからの完全脱却し新たな経済ステージを実現するため、賃上げの定着や労働市場の改革、価格転嫁などに重点的に取り組むとしています。
以下、骨子案の内容です。
経済財政運営と改革の基本方針 2024 骨子案
第1章 成長型の新たな経済ステージへの移行
1.デフレ完全脱却の実現に向けて
2.豊かさと幸せを実感できる持続可能な経済社会に向けて
第2章 社会課題への対応を通じた持続的な経済成長の実現 ~新たな経済ステージの実現~
1.豊かさを実感できる「所得増加」及び「賃上げ定着」
(1)賃上げの促進
(2)三位一体の労働市場改革
(3)価格転嫁対策
2.豊かさを支える中堅・中小企業の活性化
(1)人手不足への対応
(2)中堅・中小企業の稼ぐ力
(3)輸出・海外展開
3.投資の拡大及び革新技術の社会実装による社会課題への対応
(1)DX
(2)GX・エネルギー安全保障
(3)フロンティアの開拓
(4)科学技術の振興・イノベーションの促進
(5)資産運用立国
4.スタートアップのネットワーク形成や海外との連結性向上による社会課題への対応
(1)スタートアップの支援・ネットワークの形成
(2)海外活力の取り込み
(3)大阪・関西万博の推進
5.地域における社会課題への対応
(1)デジタル田園都市国家構想
(2)デジタル行財政改革
(3)地方活性化及び交流の拡大(交通・物流、観光 など)
(4)農林水産業の持続可能な成長及び食料安全保障
6.幸せを実感できる包摂社会の実現
(1)共生・共助社会づくり
(2)安全・安心で心豊かな国民生活の実現(文化芸術・スポーツ など)
7.持続的な経済成長の礎となる国際環境変化への対応
(1)外交・安全保障
(2)経済安全保障
8.防災・減災及び国土強靭化の推進
(1)防災・減災及び国土強靭化
(2)東日本大震災、能登半島地震等からの復旧・復興
第3章 中長期的に持続可能な経済社会の実現
1.新たなステージにおける経済財政政策
2.中期的な経済財政の枠組み
3.主要分野ごとの基本方針と重要課題
(1)全世代型社会保障の構築
(2)少子化対策・こども政策
(3)教育・研究活動の推進
(4)戦略的な社会資本整備
(5)地方行財政基盤の強化
4.改革推進のためのEBPM強化
第4章 当面の経済財政運営と令和7年度予算編成に向けた考え方
1.当面の経済財政運営について
2.令和7年度予算編成に向けた考え方
※令和6年第7回経済財政諮問会議の資料から引用